グーグル、学術論文検索サービスの日本語版を年内開始

グーグル日本法人は、日本語の学術論文をインターネット上から無料で検索できるサービスを年内に始める。論文のデータベースを運営する国立情報学研究所などと連携し、入力したキーワードに関連した論文を選び出す。見つけた論文が他の論文から引用された件数もわかる。大学や民間企業で働く研究者の利用を見込む。

新サービス「グーグル・スカラー」は、国内の学会誌に掲載された論文が主な対象。米国内ではすでに同様のサービスを始めており、100万件以上の英語論文が検索でき、研究者の間で広く使われている。今回はその日本語版。

情報学研究所は自前で論文を検索するサービスを手掛けるが、グーグルと組めば利用者がさらに増えると判断した。同研究所が登録する約130学会・50万件程度の論文が検索の対象となる見込みだ。

[2006年8月7日/日本経済新聞 朝刊]